【講演概要】

本居宣長の方法論 古事記解読をめぐって

津田 善也 (皇學館大学大学院文学研究科)



本居宣長はその畢生の大著『古事記伝』によって現代の日本人が読み書き話す日本語を基礎づけたのであるが、 その古事記解読の方法論には宣長の確信する感覚・感性 (先験的古道)と論理(文献実証と帰納)が駆使されている。 この宣長の方法論を一瞥し、いささか大胆ではあるが、 形式知と暗黙知の架橋の可能性や暗黙知という混沌のなかに地図を見つける方法について議論したい。