○田邊 崚眞、角 薫 (公立 はこだて未来大学)
一人称視点でいじめの加害者を体験することによりいじめ防止学習を支援するシリアスゲームを開発した。 近年、テレビや新聞などの様々なメディアでいじめに関する事件が相次いで取り上げられている。 しかしながら、学校では映像や教科書でいじめを客観的に捉えて学習する教材が多く、 いじめの罪の重さを十分に理解することは難しい。そのため、 本システムでは、いじめの当事者として一人称視点で殴る・追い出す・悪口・ 無視などのいじめ行為を体験できるミニゲームを数種類用意し、 それらを体験したくなるしくみを作り体験させ、その行為と犯罪とを結びつけて反省させることで、いじめの罪の重さを体感できる工夫をした。小学校5年生の児童21 名を対象に行った評価実験によりシステムの有効性を示した。