【講演概要】

物語を介したコミュニケーションとしての独話

○高梨克也,竹内和広,森本郁代,井佐原均(情報通信研究機構)



談話というものは単に事実の客観的で中立的な記述なのではなく, 語り手の動機や評価といった「物語」的側面を持っていることが多い. 本発表では,コミュニケーション過程と記憶・知識構造の観点から見た「物語」の特徴を概観すると共に, 「物語」の持つ評価的側面に着目した研究の一例として 『日本語話し言葉コーパス』における談話構造タグ付与の試みを紹介し, 独話においても話し手と聞き手の間のコミュニケーションという観点が重要であることを主張する.