【講演概要】

ユニバーサルコミュニケーションにおける論理と感性について

鈴木 雅実 ((株)KDDI研究所 テキスト情報処理グループ)



21世紀の情報通信分野の目標は, 「ユニバーサルコミュニケーション」という方向を目指していると思われる。 ことばによるコミュニケーションに関する限り,言語や環境によらず, 論理的な意味内容が共有されることが最低条件であり, そのためには翻訳技術などの支援が必要である。ところが, 感性の問題については,依然として明らかでない問題が多い。 ある言語による感性の伝達が,論理的な表現の内にあるのか, あるいは外にあるのかについては様々な考え方が存在し得る。 今回の発表では,日本語を中心に英語等の外国語との比較も含め, ことばにおける論理性と感性の関係について考察し, 討論の話題を提供する予定である。