○杉本 大樹、中村 潤 (中央大学国際経営学部)
本研究ではバズと炎上を兼ね備える『100日後に死ぬワニ』を題材とし、 感情分析・キーグラフ分析によって、 ソーシャルメディアを通じて発生したバズと炎上がコンテンツに与える影響を俯瞰的に捉えることを目的とした。 分析・考察の結果、下記の3点を明らかにした。 1点目はコンテンツの成長期から全盛期にかけてコンテンツの内容が劇的な変化を起こさない限りは受信者の感情に大きな変化を起こさない点。 2点目はソーシャルメディア上で炎上期間中における、 受信者から発信者へ直接向けられるコメントの傾向と受信者から全体へ共有されるコメントの傾向には大きな隔たりがある点。 3点目は炎上したコンテンツは長期間批判が止まない上、炎上している・炎上したこと自体がコンテンツとして消費されるようになる点である。