進藤 三佳、内元 清貴、井佐原 均 (独立行政法人 情報通信研究機構)
ある語彙の定まった意味が、時の経過とともに変化していく意味変化・意味拡張の現象は、 その表面的な言語現象の根底にある人間の認知メカニズムを反映している。 本研究では、形容詞の意味をその修飾・叙述している名詞に注目することによって自動的に分類する方法を提案し、 そのシステムを紹介する。このシステムによる検証の一例として、 英語の感覚形容詞の大規模コーパスにおける意味分布を調査し、 感覚形容詞が系統だった意味拡張をしているか否かを認知言語学的視点から分析する。