【講演概要】

一瞬笑える,または面白いと感じる駄洒落で答える言語生成AI − 個人・グループ専用データベースの駄洒落と似てはいるが異なる駄洒落を事前学習データとWebから引き出す − (OL)

佐山 公一 (小樽商科大学), 荒木 健治 (北海道大学) (OL)



人が面白いと感じる駄洒落をGPT-4が生成できるようにした.その際,どのような個人・グループ用のデータベースがあればよいかを,データベースの中のデータがもつメタ情報の観点から考察した.複数の駄洒落が表現内にある,完全/不完全/重畳型駄洒落である,などといった駄洒落に関するメタ情報がデータベースの中に直接明記されていないにもかかわらず,そうしたメタ情報をGPT-4は適切に学習し,ユーザの期待に合うデータを,データベース内から取り出すことができ,さらに,GPT-4の過去の事前学習の結果からも取り出すことができた.本稿では,「一瞬で笑える駄洒落生成AI」,2種類の「面白い駄洒落生成AI」の3つのGPTsの回答を,人間の駄洒落理解過程と比較し考察した.