○小山田 和哉 (長岡技術科学大学), 亀井 剛次 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所 社会情報研究部)、 湯川 高志 (長岡技術科学大学)
概念ベースを用いた情報検索に向けて、他の知識源との統合による概念ベースの語彙拡張手法を提案し、 実データを用いた評価により検索性能の向上を確認した。 概念ベースを用いた情報検索は概念ベース内に含まれない単語を質問要求として使用できないという問題がある。 さらに計算量の限界から概念ベース内に含まれる単語は1万語程度となる。 そこで本研究では、日常語を系統化している知識源(日本語語彙大系)を利用し、 これを融合することにより概念ベース内の語彙を拡張する手法を提案した。 この方式に対し、日本語情報検索テストコレクションNTCIR-1を用いて検索性能を評価し、 概念ベース内の日常語の情報を保持したまま、専門語を拡張した検索が行なえることを確認した。