【講演概要】

ストーリーにおける驚きの実現に向けて ―ギャップ技法を利用した実現―

○小野 淳平 (岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科)、 小方 孝 (岩手県立大学ソフトウェア情報学部)



著者らはTRPGに基づく物語自動生成ゲーム (以下、単に物語自動生成ゲームと呼ぶ。) の開発を行った。このゲームはOgata(2016)が開発中の統合物語生成システム (Integrated Narrative Generation System: INGS) より既存の物語生成機構を利用しながら、 新たな物語生成方法を開発することを意図し、 またその結果はINGSへとフィードバックされる。 ここではTRPGそのものをコンピュータ上で実現することを目指すのではなく、 INGSにおける語り手と受け手に類似した、ゲームの進行を制御するゲームマスター (Game Master: GM) とゲーム内の登場人物としてゲームを進行させるプレイヤー (Player: PL) の相互関係による生成を目指す。この発表では、その最新成果 (小野・小方, 2017) の内容を紹介し、議論する。