【講演概要】

TRPG方式による物語自動生成ゲームの構想

○小野 淳平 (岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科)、 小方 孝 (岩手県立大学ソフトウェア情報学部)



Table-talk Role Playing Game (TRPG) におけるゲーム進行と物語の完成の過程をモデルとした、 物語の自動生成を行うゲームを構想する。 これは筆者らが開発中の統合物語生成システム (Integrated Narrative Generation System: INGS) (小方・金井, 2010; Akimoto & Ogata, 2014; 小方, 2014) の一応用であり、 INGSによって用意された物語の骨組みを、 ユーザのアイディアとINGSの自動生成機能によって敷衍・拡張して行くことが、 ゲームの進行過程および物語生成に相当する。 本構想の主な新規性は、物語生成の面では、 物語生成処理をゲームのインタラクティヴな方式と繋げユーザを明確に設定したこと、 ゲームの面では、物語の展開が予め用意されている場合よりも、 より広い範囲でユーザが影響を与えられることが挙げられる。