小田 淳一 (東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)、 中道 静香 (大阪大学大学院言語文化研究科)
「言語記号は恣意的である」というソシュール以降の大命題にも拘らず, 取り分け詩学の領域では未だ連綿として続いている「有縁性」論議 (言語的模倣主義)のうち,文字に関わる有縁性問題の切り口の一つとして, 文字が喚起する審美的印象を取り上げる。