顧客による問い合わせ・アンケートは、 文章から感情抽出を行い事前分類することで対応業務の効率化が図られている。 しかし、表層的な感情表現だけを注視していては抑制された感情を抜け落とす恐れがある。 そこで本発表では、 文章から筆者の表層的に表れない内包的怒りも含めた怒り感情抽出手法を提案した。 内包的怒りである皮肉・嫌味は出現頻度の低い語を伴った表現となることが多く、 これを分類に用いた。 さらに対話性の高い文章を区別することによって対応の優先度を考慮した分類を行った。 最後に従来手法との比較・検討を行い、本手法の有効性について考察した。