【講演概要】

闘病ブログを対象とした薬剤服用情報抽出手法の医療対象用語辞書を用いた改善

○北嶋 志保、ジェプカ・ラファウ、荒木 健治 (北海道大学大学院情報科学研究科)



Web上に存在する患者やその家族によって発信された情報は、 患者にとって貴重な情報源である。我々は、そのような情報を用いて、 患者の意思決定の手助けとなるようなシステムの構築を目指す。その第一段階として、 闘病ブログに書かれた薬剤に関する情報に着目した。 服用により引き起こされた効果・変化を三つ組で抽出する手法を提案する。 新たに評価表現辞書を構築せず、特定の手がかり語を用いて、 係り受け関係を考慮したパターンマッチングにより抽出する。さらに、 医療対象用語辞書を用いたフィルタリングにより適合率を向上させた。 評価実験により、高い適合率で薬剤服用情報の抽出が可能であることが確認された。