金田 重郎 (同志社大学大学院・工学研究科)
昨今の学生の傾向として「空気を読む」傾向がしばしば指摘されて来た。 しかし、ではそもそも「空気を読む」とはどのような意味・行動を指すのだろうか? 一方で、「教えられる対象物に興味を持たない」近年の学生と、 「空気を読む」がどこかでリンクしている様にも思われる。本稿では、 これら疑問を解明する第一歩として、学生に対して簡単なヒアリングを行い、 その結果をGTAで分析した。サンプル数も少なく、 得られた結果も初歩的なものであるが、 「空気を読む」意味が学生毎に異なっていることが示唆された。 そもそも「空気を読む」のあるべき姿など誰も提示できない為であろう。 そして、それは「コンテクストに興味を持たない」現象と表裏一体と思われた。 ただし、本稿で得られている結果は、「話題提供」レベルに留まることをご了解願いたい。