【講演概要】

発信される「表現」と受信について

岩垣 守彦



言葉による伝達は,発言者が発信する「表現」(「集合イメージ+符牒+α」) を受信者が自前の「集合イメージ+符牒+α」で受信してなされる.どちらかの 「集合イメージ」が異なっていたり,「符牒」がなかったりすると伝わらない. 「集合イメージ+符牒」が合っても「+α」(個人差,教養文化,発話の状況,など) が合わないと伝わらない.この「発信・表現・受信」の関係は 「ある言語で表現されたものを異言語人が受信する」時に明瞭に現れる. 「英語で表現されたものを日本人が受信する」場合を考える.