【講演概要】

素材→創作 (素材) →鑑賞 (作品) という遊び ―勝手読みの実際

岩垣 守彦



実体験・想像画像・感情・句題・ 歌題などを素材として創作するという遊びは読み手の素材となって鑑賞という遊びになる。 普通、短歌や俳句の鑑賞辞典では「歌意・鑑賞」「句解・鑑賞」 あるいはこれらを一体化した解説の形で、 創作事情や周辺知識がきわめて真面目に纏められている。しかし、 句会や歌会では、「うまくまとまった」と悦に入って喜ぶ遊び心が感じられる。 それで、ことば遊びの心を込めて真剣に「鑑賞遊び」をやってみる。