【講演概要】

音声言語処理過程における単語親密度の影響の検討

○原田 暢善1、岩木 直1、中川 誠司1、 天野 成昭2、外池 光雄3
1: 産業技術総合研究所関西研究センター 人間福祉医工学研究部門
2: 日本電信電話株式会社 NTTコミュニケーション科学基礎研究所
3: 千葉大学工学部メディカルシステム工学科



音声言語は、内耳で音声が神経の活動に変化されてから、 変換された情報の処理が各器官において段階的に行われ、 処理された情報の結果としての行動 (たとえば発話など)によって、その情報の処理の状況が外部から観察することができる。 本研究は、単語親密度(音声親密度) が音声言語の各処理過程においてどのような影響を与えているのかについて検討を行った。 音声言語の処理過程を大きく前後2部に分けて検討を行った。すなわち、 第一過程として一次聴覚野の活動までと、第二過程として一次聴覚野以降から発話までである。 第一過程は、一次聴覚野の活動の観察、第二過程は発話の活動の観察により検討を行った。
様々な音声親密度の音声言語刺激を提示し、それに伴う聴覚誘発脳磁図反応、 および音声提示から聴取した単語の発話活動の開始までの潜時の長さについて検討を行った。