愛川 真理、中村 潤 (中央大学国際経営学部)
近年「ビジネス」×「アート」の視点でその効果を検証し、 アートの有用性を示す研究が注目されている。 本研究では、アートの大学生への有用性に着目し、 「短期間のアートに関するワークを行うことで大学生が4つのアートパワーを内在化できる可能性があるのか検証を行うこと」 を目的とした。4つのアートパワーとは、書籍「アート・イン・ビジネス」 で提唱されたアートによって得られる4つの力: 問題提起力、想像力、実践力、 共創力である。本研究では、 この4つのアートパワーを基に12の細分化指標を設定し実験を行った。
その結果、12の細分化指標のうち「自律思考」「共感」 の2指標について内在化の可能性が示唆された。 また、想像力の内在化の可能性が高い被験者は、 印象派の絵画を好む傾向があることを見出した。