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--- 新しい時代の新しい実問題のための新しいAI ---
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5 June 1998 updated
at 早稲田大学・国際会議場 1階 A会場
パネラ:
- 中島 秀之 氏 (電子技術総合研究所)
- 鷲尾 隆 氏 (大阪大学 産業科学研究所)
- 大澤 幸生 氏 (大阪大学 大学院基礎工学研究科)
- 西岡 竜大 氏 (東芝)
- 堂前 宣夫 氏 (マッキンゼー)
- 高玉 圭樹 氏 (東京大学 堀・中須賀研)
- 高間 康史 氏 (東京大学 石塚研)
司会
- 阿部 明典(NTT)
などの問題を中心に議論していきたいと思います。では、トイプロブレムを扱っているだけの状態からどうやって脱却するか?
それとも、トイプロブレムを扱っている状態でもいいから、 実問題をとにかく、解ければいいのか??
それとも、他の方法があるのか??では、実問題を計算機で解く場合に、実問題はどのようにモデル化出来るか???
パネラによる前議論
パネルに先だってパネラの方々で問題点の掘り出しなどの議論がなされています。
以下に、パネラの方々がメールで行なった前議論を載せます。
ここでは、従来のAIの問題点、これからのAIが向かうべき道の示唆などが議論
されています。
参考までにメールのやりとりで行なわれた議論からの抜粋(ほんの一部)を
ここに載せますが、全ての記録は、postscript file を参照して下さい。
当日の議論もこれを前提の知識としてに行なわれるので、事前に
参照していただけると議論を理解しやすいと思います。
この絵をクリックすると メールでの前議論全てを掲載した postscript file が得られます (6/1 '98版; 5/25 版との差分は参考文献程度です)
企画者から:
... さて、研究を行っている環境は色々あると思いますが、 どのような方向(応用 -- 基礎 -- 飛躍 -- 着実)に進むとAI の発展になるかを焦点として議論を行ないたいと思います。 パネラ: この問いはたぶん、どの方向も重要という月並みな結論 になってしまうのではないでしょうか。 ......
それより,昔から問題になっている の対比はどうでしょう? どちらが良いかではなく,トイワールドの研究は実世界規模の知能につながる か? というのがテーマで,単に賛否ではなく,そのための条件とかを考えるの が重要だと思うのですが. ...... ただ、人工知能の基礎に特に興味がある研究者としては、この外界(世界)の 記述や自身(知能)の記述としてのモデルが、それぞれの研究分野でどうある べきか、という議論の方がエキサイトしますね。もちろん、その中でトイワールドvs 実世界の切り口の検討も必要になる。 ...... 広めに応用分野をとらえ、研究のテーマに加えていくことは、応用面に密 接した基礎研究のテーマの掘り出しでも幅が広がり、有用なのではないでしょ うか? ...... モデルと現実を完全に一致させるのは原理上不可能だと私も思い ますが、相反するのはモデルと現実ではなく現実と処理系の計算能力であって、 そのトレードオフを最適化あるいは準最適化するのがモデルの開拓でしょう。 ...... 問題は、必要だからと言って全てに目をつぶるのではなく、そ のような世界を構築する事によるメリット、必要性というものを常に意識する必要 があり、これが「トイワールドからの脱皮、成長」につながるという感じで しょうか。 ...... AIの基礎研究というのは,モデル化という観点からすると 「いかに正確に人間のもつ知識を表現するモデル化手法を発展させるか」とい うことであり,応用研究としては,そのモデル化手法を用いて実世界を計算機 上で表現し問題解決を行うことだ ...... 「人工知能」が人間のもつ知識すなわち「自然知能」の一部にど こまでもこだわる必要はないと思っています ...... 何を内部に持ち,何に外部を使うかという問題設定自体は“モデルでやる”と いう方法論からは生まれない ...... 「モデルというからには、いろいろ条件を変えて試行したり、試行的に構造を組み替え たり、という操作性があることが最低条件だと思います。」 ...... 人間の知能により高精度に簡略化された知識(ヒューリスティック)を モデルに反映し、複雑な計算や計算機ならではの知識と組み合わせたシステム もありなのではないでしょうか。 ......
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具体的なポジションは夫々の書いた position paper (postscript file) を見ていただく(下表で を クリックして下さい。尚、内容的には予稿集に含まれるものと同じです)として、 ここに示す表には、概要を示してあります。 これだけでも、一応、各人のポジションは判るかと思います。
このパネルに対する質問、意見、当日パネラに質問してみたいことなどが
ございましたら、以下までメールをお願いします。
ave@cslab.kecl.ntt.co.jp |