[Special Interest Group on Language Sense processing Engineering (SIG-LSE)]

研究会の趣旨

近年、自然言語処理技術の発達によりコンピュータが人間の言葉を処理 出来るようになって来てますが、その処理は主として文法的な知識を中 心とした言葉の表層的、構造的な取扱いであり、 言葉が「本来持っている意味の処理」はこれからの段階にあります。 一方、インターネットの発展に伴い、マルチメディアが注 目されていますが、実は画像以上に「言葉」の重要性が、その膨大なデー タ量と共に再認識されつつあります。 これらの大衆発信的な情報 / 知識の伝達に於いては、 言葉は、古典的コミュニケーションの定義で使われているような単に情報を 伝えるメディアとしてだけではなく、旧来より、広告等で実践されてきた 多分に感覚的 / 感性的な側面が意味を持って利用されています。 こうした言葉の意味 や感覚 / 感性を扱い得る工学的な研究が、今まさに要望されています。
言葉のこうした側面を扱うには、従来の工学的な発想だけでは限界があ り、非工学分野との連携、それも心理学や社会学等、今まで AI が連携 を深めてきた分野だけでなく、文学や芸術等、比較的疎遠だった分野を も巻き込んだ検討が実りある発展をもたらすと考えます。逆に「言葉」を 対象とすることで、こうした工学に縁の薄い分野の知見を活かすことが 可能になるのではないかと思われます。
本研究会は「ことば」を中心として科学/工学から文学/芸術に亙る 広い範囲の学際的な接触/連携を図り、新時代を切り拓く知見を醸成し ようと考えています。
尚、本研究会では 学際分野を扱うため、発表/参加資格は特に問いません。様々な分野の方のご参加を 期待します。特に、こちらの想定外の分野の方の参加を希望します。 以下の ページに (これにとらわれることもないと思いますが)研究会で扱うと思われる分野 の例を挙げます。

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